最終更新日 2023年5月1日 by onderobics
■石油が大事な役割を果たしている日本の現状
毎日生活する上で、なくてはならないものはたくさんあります。
電気はもちろんですが、身の回りにあるものを見ても石油からできているものが多いはずです。
もちろん、石油を使わないものもたくさんありますが、プラスチックやペットボトルなどを毎日のように使っていることを考えると、とても大事な役割を果たしていることがわかります。
吸水ポリマーは聞いたことがあるでしょう。
これは、女性が使用する生理用ナプキンや紙おむつなどに使われています。
たっぷり水分を吸収してくれるので、このような製品には欠かせない存在です。
使い捨て製品以外であれば吸水ポリマーを使っていないことも多いですが、とても便利な使い捨て製品を使っているのならば必ず使っているはずです。
冬になると灯油ストーブを使っている人も多いですし、日本ではほとんど出てこない原油を大量に消費しています。
日本では独自で賄うことができないと言うことは、海外から大量に輸入していると言うことです。
あまり意識していないかもしれませんが、ニュースでは毎日のようにちらっと原油価格を報道しています。
ここに注目することも必要かもしれません。
その価格が高くなれば私たちの生活を支えているものの値段が上がります。
価格が下がれば物価も下がるので、意識することも重要です。
■どのようにして価格が決められ購入するのか
問題は、どうやって価格が決められているのかです。
OPECと言う言葉は聞いたことがある人が多いでしょう。
石油輸出国機構と言う意味で、ここで価格が決まります。
需要との兼ね合いで輸出国同士が話し合って決めていますが、それぞれの国に思惑があるために、話し合ってもうまくまとまらないこともあります。
必ずしも石油輸出国全部がOPECに加盟しているわけではなく、中東地域の産油国が主なメンバーです。日本は特に中東地域から輸入していますので、ここでの価格決定はとても重要です。
原油価格が決まったとして、それをどうやって購入するのでしょうか。
ドル建てで購入しますから、円高なのか円安七日によっても支払う金額が変わります。
米ドル相場まで見ておかなくてはなりません。
現在のところは、以上を見ておくだけで良いかもしれませんが、もう一つ気になることがあります。
中東から輸入すると言うことは、巨大なタンカーで運ばなくてはなりません。
日本から中東は決して近いわけではないので、輸送コストも考える必要があります。
今後はこの輸送コストが上がるかもしれないことを知っていますか。
世界情勢も反映されていますので、日本だけではなく国外にも目を向けてください。
世界情勢を見てみると、必ずしも安定しているとは言えません。
特に気を付けておかなくてはならないのは中国です。
■日本にとって重要な中国との関係
中国は地理的にもとても近い場所にある国で、日本にたくさん観光客として訪れています。
ここまでは良いのですが、問題は南シナ海です。
南シナ海の周辺国との間で中国は摩擦を起こしています。
領土の拡大を狙っているのではないでしょうか。
中国が力を付けてきたとたんに、南シナ海を中国の領海だと主張するようになりました。
これは、日本にとってはとても大きな問題です。
南シナ海は、日本に原油を輸送するタンカーが通る場所です。
もしも、中国が自由に日本のタンカーが通れないようにしたとしたら、遠回りしなくてはなりません。
そうなると、輸送コストが跳ね上がるために、物価全体が高くなる可能性があります。
プラスチック製品や吸水ポリマーもそうですが、電気代も値上がりするでしょう。
遠い場所で起こっている問題と楽観視している場合ではありません。
こういうところまで一人一人が注視することも大事なことです。
中国も日本が南シナ海を注目しているとわかれば、むちゃなことをしにくくなるでしょう。
あまり荒っぽい行動をしなくなるかもしれないので、日本人一人一人が注視した方が良いです。
■南シナ海と今後の日本
特に中国は米中貿易戦争を行っており、日本に近寄ってきていますので、こういう時こそ南シナ海を注視しておきましょう。
日本にすり寄ってきているものの、裏では南シナ海を占拠しようとしていると言うことでは、日本の将来が暗くなるかもしれません。
現在の日本ではかなりの割合を火力発電が占めています。
再生可能エネルギーの方が環境に優しいとは言え、不安定なので火力発電に頼らざるを得ません。
その燃料の中に石油が入っていますので、原油価格や南シナ海のリスクは電気代に直結してしまいます。
火力発電の割合が下がる可能性は低いですが、徐々に下げるように工夫する必要はあります。
想像以上に自分たちの生活の中に世界情勢が関係していると思ったかもしれません。
電気代が上がればすべての物価が上がると言っても良いかもしれません。
エネルギー問題は自分の生活にかかわっている問題ですから、もっと多くの人が意識しなくてはならない問題です。
関心を持つ人が増えれば増えるほど、日本のエネルギー問題が良い方向へと進むはずです。